スギナ退治 悪戦苦闘記   2017年10月

スギナはすこぶる難敵だ。その生命力たるは、ゴキブリやカラスに匹敵するほどの植物界の王だ。
除草剤を買うときに専門家に聞いたら、撒くタイミングは、葉がいっぱいに広がって、
一番盛りの時に、標準より濃くして撒けば必ず枯れるとのことだった。
確かに枯れた。しかし・・・
風になびく一面緑のじゅうたんが、茶色に変わっただけで、かえってみっともないことになってしまった。
その上、根まで枯れるわけではないので、見事に再生してしまうのだ。
根がどこまでも伸びてくる。掘って引っこ抜いておくと、細かくちぎれた根でも再生してしまう。

10年前に、前庭と裏庭に楓や土を入れたところ5ヵ所にスギナが出始めた。引っこ抜いても除草薬でも数カ月で元通り。
すっかり諦めてしまった。

それでも悔しいので、毎日玄関の出入りの時に、必ず目に付くスギナをちぎっていた。
葉を広げないうちにちぎってしまうのだ。根だけになったスギナは、慌てて(?)地上に芽を出そうとする。
1日に5pも伸びる生命力は、すごいものだ。

とうとう前庭の3ヵ所は冬になるまで葉を広げさせなかった。つまり光合成をさせなかったのだ。
それでも翌春芽を出してきた。ここで負けるわけにはいかない。1日に数回玄関を出入りするたびに、
10分程度、棒状に伸びてきた新芽を摘み取った。

3年目にはほとんどスギナが出なくなった。
翌年から裏庭のスギナ退治にかかったが、こちらはぐるっと回らなければならないので、
回数は減ったけれども、葉を広げる前のタイミングならば、間隔が空いても効果があって、
やはりスギナは全滅。



この夏の終わりから、朝6時の梵鐘を撞いた後の5分間を、墓地の一角に取り掛かっている。
要するに根気よく光合成をさせないように摘み取るのが一番よい方法のようだ。
「人はパンのみにて生きるにあらず」ではないが、植物は根だけではいつまでも生きていけないってことか・・・。