新飯田の盆おどり唄

新飯田で唄われていた盆おどり唄の歌詞です。
昭和48年ころ、夏休みに帰省した時に、新飯田小学校のグランドで、
その場で教えてもらって、唄と太鼓に合わせて一度だけ踊ったことがあります。

踊りは、標準的な踊りと違って、足がもつれた酔っ払いが踊っているような
本当に変わったステップでした。
その数年後、関西で「河内音頭」、さらにブラジルの「サンバ」のステップに
であったときの感動と同じくらい衝撃的なものでした。

今、唄える人は、何人いらっしゃるのでしょう?
歌詞の順番は、不明です。わかった順に並べました。
7・7・7・5 語調ですから、即興的に自作の歌詞も交えて唄われたのでしょう。
歌詞は、数え切れないほどあるといわれています。

近年唄われることがなく、歌詞そのものが地区の人々の記憶から
失われてしまうかもしれないことを憂い、分かる限り記しておきます。

間違い、ほかの歌詞をご存知の方は、メールをください。訂正・追加をいたします。

 盆が来たてがんね 茄子の皮の雑炊だ  オッチョイサ
  あまり テッコ盛りで コラドウシタエー (イヤサエー)
  鼻焼いた イヤ ドウシタ ドウシタ

  1.信州しなのの新そばよりも 私しゃ貴男(あなた)のそばが良い
  2.新飯田横町せまいよで広い あの娘(こ)さがすに夜が明けた
  3.親の意見となすびの花は 千に一つのむだもない
  4.土手のもぐらもち まだ年が若い 持ちゃげながらも顔かくす
  5.山に切る木はたくさんあるが 思い切る木(気)は更にない
  6.嫁にもらうなら新飯田の娘 食えばたまらぬ桃の味
  7.思い出すよじゃ ほれよが浅い 思い出さずに忘れずに
  8.夕(ゆう)べしたせか 今朝まだいたい 二度としまいや箱まくら
  9.昔なじみと けつまづく石は 見まいとすれども振り返る
 10.恋にこがれて鳴くせみよりも 鳴かぬホタルが身をこがす

 11.咲いてやさしい山吹の花 外に咲くせか実がならぬ
 12.来るか来るかと川下(かわしも)見れば 川原柳(かわらやなぎ)の影ばかり
 13.いやで幸い好かれちゃ困る お気の毒だが外(ほか)にいる
 14.私しゃロウソク芯までとぼる 貴男ランプで口ばかり
 15.山のあけびはなに見て開く 下のマツタケ見て開く
 16.盆の十三日が二度あるならば 親の墓所(はかしょ)へ二度参ろ
 17.月の出ばなと約束したが 月は早や出て山の上
 18.土手の蛙(かわず)の鳴く声聞けば 過ぎた昔がなつかしい
 19.入れておくれよ かゆくてならぬ 私一人が蚊帳の外
 20.いやなお方の親切よりも 好きなお方の無理が良い

 21.押せや押せ押せ 下関までも 押せば港が近くなる
 22.蛍可愛や 草葉のかげで しのび男の道照らす
 23.腹のでっこいカカ 肩車(デングルマ)に乗せて 二百十日の風よけに
 24.お月様さえ 夜遊びなさる おらの夜遊び無理はない
 25.新潟砂山 米ならよかろ 沖の船頭さに 積ませたい
 26.下(シモ)へ下へと流れる水は 新潟女郎衆の化粧の水
 27.昔想えば義経公が 名づけ給いし 新飯田村
 28.弥彦お山を 屏風に立てて 川と添い寝の新飯田村
 29.嫁にもらうなら 桶屋の娘 足で搦めて手で締める
 30.新飯田 惣七 泣く子もだまる 男度胸の 勇み肌

 31.太鼓敲きや 死んだか寝たか まさか死にもせず寝もしない
 32.通うて来るなら裏からおいで 前は車戸で音がする
 33.通うた通うたよ 七晩通うた 通うた七晩 からもどり
 34.前の姉御(アネサ)の腰つき見れば 夕べしたよな腰つきよ
 35.入れて余程(ヨッポロ)めて なじだと聞けば 今は宵やら 夜中やら
 36.させてくやしや浜辺の娘 穴のドン底まで 砂だらけ
 37.してもしたがる 爺様(ジサマ)と婆様(バサマ) 今朝もしてきた寺参り
 38.してもしたがる 十七・八は 親もさせたがる 針仕事
 39.いやと言うのに 無理やり入れて 入れて泣かせる 籠の鳥
 40.しとうてもろうたカカ させのうてこまる どうせさせぬカカ 叩き出せ

 41.してえか させます 七つも八つも 一つ二つは 穴よごし
 42.十五夜お月さん 雲のかげ 私とあなたは におのかげ
 43.犬が吠えろが蚊が刺そが 仕掛けた仕事は止めらろか
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