特集 X
  葬儀を考える U

    本堂の花を求めに、いつもお世話になっている葬祭社の大型冷蔵庫行ったら
   ひさしぶりに若社長とバッタリ出会い、話しかけられました。
   その時の話です。


 昔ながらの ゆったりとした葬儀
 


 真宗の シンプルな葬儀壇
【社長】 

「このごろ、以前当たり前のように行われていた自宅での葬儀が復活できないかと考えているんですよ。家族として出会い、家族として暮らした家で、最後の数日間をともに過ごすということが、送る側も送られる側も大事な時間だと思っているんです。もちろん、葬儀会館を使うより、経費も格段と安くなります」

 若社長のポリシーは以前からわかっていたつもりでも、「商売抜き」の提案にはびっくりしました。
私は「賛成です」と即答しました。

 新潟県内の「自宅葬」は、30年前は9割、現在は1割以下となっているはずです。これは、仏間、上の間、下の間、奥の寝間などという造作がなくなって、自宅で結婚式、葬儀はおろか、法事も出来ない間取りになってきているからです。
 仮にその空間があったとしても、自宅での通夜・葬儀には、家族にも親戚・五軒組にも相当な負担がかかってきます。
ご存知ないかもしれませんが、等運寺は3、4年に一度は、本堂で通夜・葬儀を行っています。

 一昨年の年末に、初めてのご縁の方の通夜と葬儀が、本堂で勤まることになりました。喪主と一部親族が県外で、亡くなられた方と同居の娘さんが新潟市内在住でした。
 5人ほどのご遺族が2泊3日奥の座敷で過ごされました。納棺からお通夜、その後の通夜振舞い、葬儀とおときを、半ば親族のような気持ちで過ごさせていただきました。
 食事は提供出来ませんでしたけれども、布団はレンタル、お風呂は2晩とも入っていただきました。



 近年、本堂でご法事、お座敷でおときが多くあります。3000円前後の松花堂弁当に、持ち込みの飲み物で、無駄なくゆっくりと過ごしていただけます。
 小さなお子様には、4匹のネコがお相手いたします。
 この3日間と、その後の七七ヵ日の間に、実際に会ったことのない故人と、さらにご遺族との距離がグーンと近づいたような気がいたしました。
 「お金はいりません」と言ったはずなのですが、逆に過分なお礼をいただいてしまい、申し訳なかったと反省しています。はっきり一日当たりの光熱費を決めて請求すればよかったのです。

 葬儀社若社長の「送り送られる者の気持ちを大切にしたい」という志は尊いものです。たまたまオーナー社長ですから、思い立ったことをすぐに実行できるという利点があります。大手チェーンの「店長」の立場では出来ることではありません。

 自宅葬が難しければ、本堂とお庫裏、座敷を使ってください。ご自宅のつもりでゆったりと、最後のお別れと、仏縁に出会う場を提供したいと思います。(宿泊可能)
 それには寺からの条件があります。本堂での葬儀壇は、必要なものだけを揃え、不要なものは除いたシンプルな葬儀壇にしていただきます。けっして経費節減が主目的ではありませんが、普通より相当安くなります。
 本堂で行うと、五軒組に負担がかかるのではという懸念にも、「通夜振舞いなどのお手伝いの人材はすべて手配します」ということでした。

 法話の最中にマイクロバスのエンジン音が聞こえると、もう気持ちは他に向いてしまいます。仏事も時間に追われる「セレモニー」になっています。葬儀は「仏事」であり、お飾りはとてもシンプルです。
真宗の葬儀壇については別頁に

 若社長ともう少し話を詰めて、具体的にご紹介したいと思います。もちろんそれ以前でもお受けします。