「伝道掲示」集
                                            【伝道掲示86

世界虚空(こくう)は みなほとけ

  わしも その中 南無阿弥陀仏

 

金にならないことを ことのほか

  一生懸命にやれる人間 偉いもんだ

 

人間をだます狐が おるのではない

  だまされる人間が おるだけだ

 

自らを尊重しない人は何人(なにびと)をも尊重しない

 

人間はただ生きているんじゃない

死んでもいいというものが欲しいんだ

 

おろかなる身こそなかなか嬉しけれ

弥陀の誓いに遇うと思えば(良寛)

 

他力とは野中に立てし竹なれや

よりかからぬを他力とぞいう(良寛)

 

若者しかるな来た道だ 年寄り笑うな行く道じゃ

 

なんでもないことだが

私のぐるりをただあたたかく見るだけ

ひとつこの修行をしてみよう    (栄一)

 

私は梅

あなたは桃

花のいのちは

どこかで融()けあっている(栄一)

 


ひとりの殻を出て縁あるままに人に遇()う仏に遇う

 

念仏申すというが念仏申させていただくのだ

 

御礼報謝できんのは身体心をわがものとするからよ(才市)

 

私にけものの心のわく時あり

その時も私は人間の顔して暮らしている  (栄一)

 

誰か我を思う存分叱りつくる人あれと思う何の心ぞ(石川啄木)

 

行き詰まって身動きできなくとも

        いつかほぐれてみな動きだす   (栄一)

 

人殺すわれかも知らずとぶ蛍  (前田普羅)

 

うれしいときも悲しいときも

自分の人生はそこにしかない

 

善とは何かあと味の善いこと

 

頑張って……

 

うれしい念仏

慚愧(ざんき)の念仏

両役つとめるひとつの念仏

 

目に見えぬ慈悲が言葉にあらわれて

なむあみだぶつと声で知られる  (才市)

 

なむあみだぶつは虚空の如く

虚空にわたしやつつまれて申す念仏 (才市)

 


くらがりのわしの心に灯()がついた

南無阿弥陀仏の灯がついた   (才市)

 

わたしの間違いでした

わたしの間違いでしたこうして草の上に (竹部新之進)

 

百人千人救う人あり

家のもの一人をも救い得ぬ私あり

 

 

大根はいいなあ

味がないようで味があり

この年になってまだ大根の味が出ない私  (栄一)

 

 

日の光に照らされたら

私の着ているものはボロ着物でございました(栄一)

 

 

(つま)立ちの 一年なりし除夜の鐘

 

人間  常識だけでは間に合わぬことが一杯ある

△ もどる